70年ぶりに屋根の全面葺き替え工事が行われています。12月初旬から屋根葺きが始まり、現在一番上の階層となる五層目の屋根の葺き替えが始まっています。
五重塔の屋根は桧の皮を使って作られた屋根材「桧皮」で葺かれていて、この葺き替えを担当するのが山口市に有限会社ひわだやです。屋根を葺く職人を葺師(ふきし)といい、桧皮を葺く職人のことを桧皮葺師(ひわだふきし)といいます。桧皮に打ち付けるのは、長さ約3.6センチの竹釘です。窯で炒って竹の中の油を抜き先端を尖らせたものを使います。葺師は、この竹釘を口に含み一本一本出しながら、桧皮葺き専用の先端の四角い「屋根金槌」を使い竹釘を打ち込みます。
葺き替え作業は、これから約1年半かけて行われ、2025年3月には、葺き替えられた五重塔を見ることができるようです。
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