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​国宝瑠璃光寺五重塔

​◆建造物 明治36年4月15日国指定国宝

 瑠璃光寺五重塔は、山口を拠点にかつて西国一の力を誇った守護大名・大内義弘公を弔うため室町中期の嘉吉2年1442年に建てられ、奈良の法隆寺五重塔、京都の醍醐寺五重塔と共に日本三名塔に数えられている。
室町時代中期におけるすぐれた建築の一つであるとともに、大内氏隆盛時の文化を示す遺構としても意義深く国宝に指定されている。塔は方三間、高さは31.2メートル。建築様式は大体和様式で、須弥壇や二重の勾欄の逆蓮、飛檐隅木の鼻などの一部に唐様式の手法が見られる。屋根は檜皮葺独特の軽快さを見せており、軒の出が深く軒反りの曲線が美しい。初層内部の須弥壇は、四天柱の間に円形に作られており、このような円形唐様須弥壇は、他に類例のない珍しいものである。須弥壇の材は欅で、かなりの大木であったことが寴える。この須弥壇正面には、阿弥陀如来坐像(平安時代)と大内義弘公の銅像が安置されており、五重塔の秘仏として長く栄排をうけている。

201005_4K五重塔内_0092-11.JPG
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